DMTea Ceremony Case

アヤワスカ茶が争われている最初の裁判

第一回拘留理由開示裁判

京都簡易裁判所における青井被疑者の意見陳述

覚せい剤を使用している人は暴れますが、アカシア・コンフサを常用している人は感謝と愛をモットーにしています。お茶にしたのは、施用者の安全のためです。『図解!うまくいく清澄方法』に書かれているとおりで、お茶を作りますと単体では酔いません。お茶を飲んだとしても体、精神に異常は出てきません。酔うようにするには、アセトンを入れ、炭酸ナトリウムを入れ、よく攪拌し、水とアセトンに分離し、そのアセトンを乾燥させ、そこから何やかんやして単体にする必要があります。そうなって初めて酔うことが可能になります。

自分はこの活動を全て法の枠内でやろうとしました。法に書かれていないお茶にしようとしたのは、安全のためです。池袋で警備員をしていたときに、自分の警備しているはす向かいで危険ドラッグを吸って暴走した車が激突し、何人かの死傷者を出しました。そのとき自分はおびえや恐怖を強く感じました。それで、今後こういったことがあってはならないと考え、危険ドラッグを撲滅してしまおうと、危険ドラッグ撲滅運動として展開することを心に決めました。

厚生労働省が行っている対策を見たところ、これではアンダーグランドにもぐるばかりで、根絶はできないと考えた自分は、いろんな向精神物質を見て、他人に被害を与えない、薬に依存しない、飲んだ前より飲んだ後が健康になる、合法である、この4点をクリアするものを探したところ、日本薬局方に書かれていないアカシア・コンフサという植物片に行き当たりました。これをうまいこと皆さんに提供できれば、危険ドラッグを撲滅できるのではないかと考えて、薬草協会というサイトを立ち上げて皆さんの意見を聴きながら、例えば、ヨガの人、代替健康法の人などの意見を集め、弁護士にもリーガルチェックを行ってもらい、どうやったら安全に飲めるのか、どうやったら社会に迷惑をかけずにそれが達成できるのかということを模索し始めました。

それがこの3年間です。

お茶の起源は、南米で一般に飲まれているアヤワスカというものです。それを日本の材料でできるように改良したものが自分が提供しているアカシア・コンフサのお茶です。ペルーでは、心の治療のために用いられています。

自分は33歳で、同級生にアルコール中毒になった者や首をつった者や精神を壊して入院した者などたくさんいます。同級生に健康になってもらいたいという思いで、ペルーにあるお茶を輸入するという活動方針に徐々に転換していきました。もちろんさきほど言った4点を守ると決めて活動してきました。今ここで達成できたと思っていたのですが、法律に書いていないお茶にするというところまで踏み込んだのは、粉の状態では少し効くのが遅れてしまうといった不都合があったからです。もし、この裁判でだめだということになってしまうと、またいたちごっこが始まります。アカシアの木片は所持しても大丈夫です。これを規制してしまうとベラドンナとかハシリドコロとか、もっと危険な植物のオンガオンガとかが台頭してきます。危険ドラッグの災禍の再現が起こってしまいます。自分の意見としては、健康に酔える、他人に被害を与えない、依存しない、そういった酔いを確立し、もって、いたちごっこを止めたいと考えています。

自分は工事現場で安全基準について学びました。しかし、日本の法律では1回触っても大丈夫というフールプルーフの安全基準はとられていません。自分は、この安全策を作って法の枠内でやろうとしました。しかし、民間でできることは限られていました。このような見当違いの大鉈を振るうのではなく、話し合って、今後の持っていき方を話し合いたいです。



CE2021/03/21 JST 作成
CE2021/03/21 JST 最終更新
蛭川立