DMTea Ceremony Case

アヤワスカ茶が争われている最初の裁判

2021-03-14から1日間の記事一覧

第五回以降の公判

2020年11月の第五回公判から、2021年3月の第八回公判までの4回の公判では、検察側と弁護側の短いやりとりが行われるだけで終わる、という、膠着状態が続いている。2021年1月8日から3月21日まで、日本の大都市圏は、再び緊急事態宣言下となった。裁判は継続さ…

日本の地理と歴史

日本の地図 北緯35度線、東経135度線を追うと、その交わるところに、日本標準時(UTC+9)の基準となる明石市を発見できる。日本標準時とブラジリア標準時(UTC+3)の時差は、ちょうど12時間あり、明石の対蹠点、南緯35度、西経45度の交わるところは、リオグ…

京都アヤワスカ茶会裁判の争点

0、尿中のDMT ー茶に由来するかー 青井被告の尿検査 検察側の主張 弁護側の反論 検察側の反論 青井被告の反論 1、麻薬の定義 ー茶は麻薬かー 検察側の主張 弁護側の反論 2、罪刑法定主義 ー薬草協会の茶をだけを取り締まれるかー 弁護側の主張 検察側の反…

南方録 ー回想ー  

ペルー ブラジル 「私は旅や探検家が嫌いだ。それなのに、いま私はこうして自分の探検旅行のことを語ろうとしている」[*1]ーよく知られた『悲しき熱帯』の冒頭部分だが、私も同感である。アマゾンのジャングルの原住民が、地上最強の幻覚植物を飲んで呪術戦…

DMT ー ありふれた構造の特異な物質 ー

動物の体内と植物の体内で同じ物質が生合成される 外因性の物質と内因性の物質が同じである 特異な変性意識状態を引き起こす 「脳内麻薬」は「麻薬」の「所持」か? 動物の体内と植物の体内で同じ物質が生合成される DMTはセロトニンと構造が類似しているイ…

茶禅一味 ー第二回公判・第四回公判ー

2020年7月に行われた第2回公判では、以下のような問答が交わされた。検察官は主張した。「2020年3月3日の逮捕時には、被告人の尿中にDMTが検出されたが、5月と6月の尿中には、DMTは検出されなかった。これは、被告人が2月26日にDMTを含有する茶を施用した物…

第一回接見(改訂版)

青井被告は、初公判で、自らの行いをボーディサットヴァだと供述した。日本の法廷でサンスクリットを使い罪状を否認するとは、かつてのオウム真理教の麻原彰晃こと松本智津夫を思い起こさせた。この人物は、いったい何者か。初公判の後、青井被告は再逮捕さ…

看脚下 ー第三回公判ー

弁護人の意見陳述 茶は麻薬として規制されてこなかった ブラジル由来のアヤワスカ宗教 追起訴と取調べの異常さ 検察官に対する被告人の反論 それでも地球は回る 弁護人の意見陳述 2020年9月7日に行われた第三回公判では、弁護人が検察側に対し、矢継ぎ早に意…