DMTea Ceremony Case

アヤワスカ茶が争われている最初の裁判

Everyone has Nothingness ver. 2.0

京都府京田辺市

西暦2020年、仏暦2563年、6月21日。夏至

まずは、被告人と話がしたい。彼は、京都の市街地から50km離れた、京田辺警察署に留置されていた。15世紀、風狂の禅僧、一休宗純が都会の喧噪を嫌ってこの地に庵を結び、没した酬恩庵のすぐ近くである。

担当弁護士にメールを書き送った。法廷で菩薩を自称するとは、風狂にも程がある。弁護士も、順番で割り当てられただけで、もともと知っていた人物ではないという。

初接見のとき、被告人は開口一番「麻薬及び向精神薬取締法の別表第一の七十六項のロです」と、法律の条文を正確に暗唱したという。つまり「DMTという物質は法律で規制されているが、DMTを含有する植物およびその一部分は規制の対象外だと明文化されているのに、これを所持していた自分が逮捕されたのは不当だ」と主張したのだ。

弁護士は、これこそが本来の意味での確信犯だと確信したという。

新型コロナウイルス感染症の拡大で発令されていた緊急事態宣言は解除されたが、外出自粛要請は続いていた(the curfew had been imposed)。留置所での接見は叶わず、テレ面会となった。弁護士が、Skypeでつないでくれた。

液晶画面の向こうに現れたのは、法廷で見たのとはまた違う、笑顔の可愛らしい好青年だった。お騒がせしてすみません、すみません、と繰り返す彼は、とても謙虚な人物のようにみえた。

私は、留置所に行き、私の南米での体験を書いた『精神の星座ー内宇宙飛行士の迷走録ー』という本を、彼に差し入れるつもりだったが、彼は留置所内にアンテナを自作し、携帯電話の電波を傍受し、すでに私の本の電子版を彼ののiPhoneにダウンロードしていた。

犯罪の少ない日本でも、ときどき、薬物乱用で逮捕される人間がいるが、それが初犯で、組織犯罪でなければ、そして本人が反省していれば、不起訴で終わる。

だから、私は、個人が薬物事件で起訴されたと聞いて驚いた。しかも三ヶ月も勾留され、繰り返し七回も追起訴されている。その薬物というのが、DMTを含むアヤワスカ茶である。

「私は、あなたが、知っている人にも、知らない人にも、お茶を振る舞ったのは、法的に問題があったと考えます。しかし、もしそうなら薬機法違反でしょう。麻薬取締法で刑事告訴するとは、人権侵害ではありませんか」
「義務感あふれる若い女性の検事さんが、インターネットを悪用して麻薬を売買する新種の組織犯罪を摘発したと勘違いたみたいです。勢い余って起訴してしまったみたいです。検事さんをゆるしてあげてください。彼女も、何をしているのか自分でわからっていないみたいです(Forgive the prosecutor, for she knows not what she do., Perdoe a promotor. Ela não sabe o que faz.[*1]

PCのモニタの中にいる青年は、人類の罪を贖うために十字架にかけられようとしている救世主なのか。それとも人をからかって楽しんでいるだけの愉快犯なのか。

最高裁まで争います!」
最高裁?」
「お茶(O Chá)は違法ではありません。憲法十三条の幸福追求権にてらして違憲です」
「そんなことをしたら、何十年かかるか。裁判費用も馬鹿にならない」
「自分が逮捕されて有名になったので、おかげさまで薬草ライフの本が増刷されました。いまパート2で拘置所ライフの本を書いています。それからパート3で裁判ライフの本も書きます。三部作で売り込んでベストセラーにします。自分の推計では印税は1500万円プラスマイナス300万円ですから裁判三回分稼げます」

こいつはアホ(louco)か?私は困惑した。

事前に調書に目を通しておいた。容疑者の言動には理解不能な部分が多いが、首尾一貫性があり、精神鑑定の必要なない、と書かれていた。

「自分は、最後まで争う決意を固めました。争うといっても、悪いことを正当化しようとしたり言い逃れしたりするつもりはありません。『法律を解釈する』という知的なスポーツに興じる、という意味です」
「スポーツ?」
「日ごろ励まし、支えてくださる全ての方に感謝するとともに、先人の方々、運営スタッフ、 そして出場全選手に敬意を払い、スポーツマンシップにのっとり、正々堂々、プレーすることを誓います!」

これは悪い冗談(sacanagem)か?

「自分、無敵です!」
「なぜですか?」
「失うものが何もないからです」[*2]

彼の阿呆さ加減が、伝説の禅の六祖、慧能の姿と重なった。

七世紀の中国、禅の五祖弘忍(Fifth Patriarch Hongren)のもとには、五百人の弟子たちがいた。あらゆる教典に通じた成績抜群の秀才、神秀(Shenxiu)が、五祖の後を継ぐのだろうと、誰もがそう考えていた。

しかし、神秀が「心如明鏡臺(私の心は鏡のように輝いている: The mind is like a bright mirror’s stand.)」と詩を読んだとき、五祖は、自室に神秀を呼び、お前はまだまだ悟っていない、と喝破した。

さて厨房で働いていた青年、慧能は、文字の読み書きもできなかったが、神秀の詩に応えて「本来無一物」と詠んだ。それを聞いた五祖は驚き、自室に慧能を呼んだ。何とまあ、この生き菩薩様を厨房などで働かせていたとは(How strange! You just can’t go by looks alone! Why is it always that people like that are living bodhisattvas!)。

誰もが自分で悟り、自分で納得するしかない。そのことを、あまねく人々に伝えなさい。仏法は以心伝心(The Dharma, moreover, is the
transmission of the mind with the mind)。五祖弘忍は慧能に頓悟の教え(sudden teaching)を授け、彼を六祖とした[*3]

何も持っていないから、無敵なのである。



被告人は、両親の愛情に恵まれ、何不自由なく育った。国立の大学に進学し、微生物の培養を学んだ。顕微鏡の下で細胞が分裂していくのを見るのは面白かったが、人とうまく話すことができなかった。人と長い時間話をしていると、なぜか頭が痛くなってしまう。

大学を卒業しても、会社には就職しなかった。日本人は朝から晩まで働きすぎる。日本の会社は、人間関係が複雑すぎる。

彼は海岸で、ウニなど、シーフードになる海洋生物の養殖の仕事を始めた。しかし、2011年3月11日、日本で大きな地震が起こり、津波が彼の養殖場を流し去ってしまった。

彼は、すべてを失った。

失ったというのは正確な表現ではない。最初から何も持っていなかったことに気づいたのだ。

それから、彼は、仕事で使っていた軽トラックの背中に屋根をとりつけて、「カタツムリ号」と名づけた。それが彼の家だった。短期でアルバイトをしながら、街から街へと移動した。

一見して、彼はマッチョではない。しかし、大学で学んだ生物学の知識が彼を助けた。貨幣経済の社会では、収入が少ない人は「食べていけない」という。そうだろうか?足下を見れば、たくさんの植物や動物たちがいる。

水と、空気と、植物と、動物と、そして善き隣人があれば、生きていくのには何も問題はない。



日本で稲の栽培が始まったのが2000年前、内戦を経て、1500年前には、ようやく、統一国家が形成された。

中国から見れば、日本人は、遅れた周辺民族だったが、彼らは強い帝国を作るよりも、森と共生する「国家に抗する社会(La société contre l'État)」[*4]を確立させていた。

日本列島に住む人々は、アマゾンの先住民族と同じように、半定住的な生活を1万年以上も続けていた。彼らは、ドングリから毒を抜く方法を知っていた。イノシシを殺すときには感謝の気持ちを忘れなかった。「食べていく」のには困らなかったのだ。



被告人は、食べられそうな植物を食べた。どんな植物に毒があるのかは、植物を食べている動物を見ればわかったし、ほんのすこしだけ、嗅いだり、舐めたりすれば、わかった。大学で学んだ、官能検査という方法だ。

金はなくても、知識があれば生きていける。植物についての知識(sabidoria)だ。猟銃の免許も取得し、イノシシを撃って食べた。殺された動物が、どんな気持ちだったか、考えながら、肉を解体し、感謝しながら、料理して食べた。

やがて、植物が彼に知識(sabidoria)を教えてくれるようになった。「酔い("bebederia")」を通して、彼は「知恵(sabedoria)」を得た。

彼は、PCのモニタ越しに、当時のノートを見せてくれた。

ある初秋の日の午後。

道端に背の高い草が生い茂っていた。小さなピンク色の花をたくさん咲かせていた。

そっと近づくと、一つひとつの花から、かすかな歌声がきこえてくるような気がした。

毎日が実験だ。今夜の夕食は、これで実験してみよう。塩化ナトリウムと、それからコンビニで買ったグルタミン酸をたっぷり入れて、うまみを追加した。

予想どおり、美味しくはなかったが、なにか、植物の中の大事なものを身体に取り入れたという感じがした。

日が暮れて、すっかり夜になっていた。

目に飛び込んでくる街灯の光が揺らいだ。

背筋に快感が五回、六回と走った。

意識が覚醒した。世界が完璧に見える。そうとしか言いようがない。

そこには「事象だけ(Sachen selbst)」があった。

バグを見つけた快感は、まさにこれなのだろう。

世界はバグで満ちている。ほんの少し薄皮をめくってやれば、ほらこんなにも完璧に薄ら淀んだバグが見つかるじゃないか。

目をかっと見開きつつ夜のダム湖畔をさまよう。擦れる草がとてもくすぐったい。秋虫の鳴き声が脳内でサラウンド再生される。

心地よい眠気に誘われるままに「カタツムリ号」に戻り、そのまま眠りに落ちた。

「お茶を飲んで、神様を見たことはないのですか」
「いいえ、神様は見えません。世界が見えます」

「事象そのものへ!(Zu den Sachen selbst!)[*5]

それは「現象学的判断停止(epokhế)」であり「現象学的還元[*6]」であり西田[*7]が言う、ジェームズが言う「純粋経験[*8]」である。「この普通とは別の形の意識を全く無視するような宇宙全体の説明は、終局的なものであることはできない」[*9]。ほんの少し薄皮をめくれば、世界は完璧な姿をあらわす。

「事象だけ」の世界はバグだらけだ。いや、生活世界(Lebenswelt[*10]というプログラムからはみ出てしまう事象をバグとして、見ないようにして、イリーガル・ファンクション・コールが出ないようにしているのだ。

今までずっと色眼鏡をかけて生きてきたことに気づかなかった。それを外しさえすれば、たちまち目の前には完璧な世界があった。それを忘れていただけだった。



あの体験以来、いつの間にか、人と話をすると頭痛がするという、不思議な持病が消えていた。

それから彼は、植物の中に含まれるサイコアクティブな物質を探求し始めた。人間には、肉体の栄養だけではなく、魂の栄養も必要だからだ。

耳を澄ませると、それぞれの植物が、それぞれの歌を歌っているのが聞こえるようになってきた。

一つの植物に、一つの歌がある。植物たちは、何を語りかけてくるのだろう。

もしあなたが知りたいことがあれば、Googleさんに聞け。放浪生活をしていたとはいえ、Wi-Fiの圏外には出なかった。むしろ、無線でインターネットに接続できるインフラを整備してくれた技術文明に感謝した。

「自然に還れ」ではない。「技術を引き連れて、もう一度原始へ還れ」なのだ。

ネットを検索して、彼は『彼岸の時間ー〈意識〉の人類学ー(O Tempo do Higan - A antropologia da consciência -)』という、不思議な名前のブログを見つけた。

アマゾン川のジャングルに、シピボ族という先住民族がいる。その人たちは、アヤワスカというお茶を飲んで、植物の精霊と出会い、精霊の歌を聴くという。日本人の人類学者が、シピボ族の村に行って自分もお茶を飲み、精霊の世界を体験したのだという。探していたものはこれだ、と直感した。

アヤワスカという「お茶」の有効成分はN, N-ジメチルトリプタミン、DMT。IUPAC準拠化合物命名法によれば、三、二、ジメチルアミノ、エチル、インドール。たちまち分子構造が脳内で再構成された。それがセロトニン、つまり5-HTと酷似するインドールアルカロイドだということは、すぐにわかった。生化学は、大学生のときに勉強した。

しかし、DMTは経口で摂取すれば消化酵素で分解されてしまう。アマゾンの先住民族たちは、このことを知っていて、DMTを含むチャクルーナという植物と、MAOIを含むアヤワスカという植物を組み合わせてお茶を点てているという。じつによく工夫されている。彼はとても感心した。

そして、このアヤワスカ茶を、日本に自生している植物で再現しようと考えた。DMTは、あらゆる植物の中に含まれている。試行錯誤の末、アカシア・コンフサという黄色い花を咲かせる植物に出会った。アカシアの精霊は、青磁のように深く青く、団欒のように優しいオレンジの色彩を歌っていた。

モノアミンオキシダーゼ阻害薬はどうやって調達するか。これもGoogleさんに教えてもらった。通販でモクロペミドというサプリメントを買った。これをアカシアのお茶といっしょに飲み込むと、薄皮の向こうにある完璧な世界が見える。じゅうぶんな再現性がある。

彼は、仲間たちと共に、「お茶会」を始めた。

一服お茶を飲んだだけで、世界の見えかたが再構成される。世界の色彩ががもっと鮮やかになる。

やがて彼の周りにたくさんの人が集まるようになった。彼は、ひたすらお茶を振る舞い続けた。



大学を卒業して、大きな会社や役所に就職した友人たちも、やがて過労で倒れていった。肉体的に疲れてしまうよりも、心が疲れすぎて、倒れてしまう。

日本は非常に治安が良い。殺人事件の件数は、人口10万人あたり、わずかに0.3人である[*11]。これは、ブラジルの自殺率、7人[*12]の十分の一である。しかし、日本で暮らしていて自殺する確率は、今は人口10万人あたり、15人まで減ったが、彼が大学を卒業した20年前には、27人だった[*13]。これは、ブラジルで暮らしていて殺される確率とほぼ同じである[*14]。いったい、どちらの社会で暮らすほうが危険なのだろう。

「自殺」という言葉は適切ではない。大半は「うつ病」という病気による「病死」である。

うつ病は、現代日本の国民病であり、適切に処置しなければ、死に到る病である。しかし、SSRIのような抗うつ薬を飲んでも、治るのは半分である。

ブラジルには、ウニオン・ド・ヴェジタルや、サント・ダイミという、歌って踊るお茶会があることも知った。大学病院と共同研究をしているということも、ネット上で見つけた。論文は英語で書いてあったけれど、Googleさんのパワーで、日本語に翻訳できた。

アヤワスカ茶は、たった一日でうつ病を治してしまう[*15]、ふつうの人が飲んでも、精霊さんたちと仲良くなれ、毎日がもっと楽しくなる[*16]



3月に彼が逮捕されたとき、新聞は、お茶会に参加した大学生が意識を失い、救急車で搬送されたと報道した。そのお茶には、麻薬が含まれており、お茶を振る舞った男が逮捕されたと、そう書かれていた。

しかし、弁護士に聞いたところでは、大学生は意識を失ったわけではないという。それは逆で、意識が覚醒しすぎてしまったらしい。

大学生は、慢性的なうつ病に苦しんでいた。生きていることに、意味が感じられない。得体のしれない自殺念慮に苦しんでいた。だから、お茶を飲んだ。

死にたかったからではなく、生きたかったからだ。

数時間後、たちまち人生の宇宙的意味を悟った。生きていることそれ自体に、絶対的な意味があることに気づいた。今まで生きてきたことには、ずっと意味があった。絶対的な意味があった!

隣で見ていた友人は驚き、救急車を呼んだ。病院に行ってもなんの異常も見つからなかった。というより、なぜか死にたいという気持ちが消えてしまった。

その後、大学生がどうなったのかについては、よくわからない、未成年なので、情報は家庭裁判所で保護されている。



「医者でもないのに、シャーマンに弟子入りして学んだわけでもないのに、自己流で何百人もの人にお茶を飲ませるから、摘発されたのではありませんか」
「私の若気の至りでした。これからは病院や大学と協力していきます」
「お茶会もやめますか」
「いいえ、お茶会は楽しいですから。いっしょなら、悲しさ半分楽しさ二倍!ポケモン(Pokémon)の主題歌です!」
彼は楽しそうに笑った。

彼は大学で科学を学んだらしいが、思想は学んでいないらしい。アニメは観ているらしいが、本を読んでいないらしい。

出典はポケモンではない。キケロだ。「友情は幸福をさらに素晴らしいものにするし、不幸を分かちあうことでその重荷を軽減する」[*17]



このように私は聞いた。

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CE 2020/10/01 JST 作成
CE2020/10/11 JST 最終更新
蛭川立

*1:ルカによる福音書」23章34節の原文については、ギリシア語・英語逐語対訳『Greek Interlinear Bible (NT)』を参照した。

*2:この論理は「無敵の人」(ニコニコ大百科)という概念に由来しているが、好き勝手に悪いことをしてもいいという意味では使われていない。

*3:中川孝訳『六祖壇経』筑摩書房(Pp. 31-42.)の記述をもとに、著者が要約。

禅の語録 4 六祖壇経 (シリーズ・全集)

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  • 作者:中川 孝
  • 発売日: 2016/04/06
  • メディア: 単行本
英訳としては、たとえば、仏教伝道協会の『Platform Sutra(P. 22 [349a])』がある。 なお、慧能の弟子が黄檗宗の開祖、黄檗であり、その弟子が臨済宗の開祖、臨済である。

*4:

*5:

存在と時間

存在と時間

*6:

*7:

*8:ジェームズ, W. 舛田啓三郎(訳)(1961).『宗教的経験の諸相(ウィリアム・ジェイムズ著作集3)』日本教文社, 190.

*9:私たちが合理的意識と呼んでいる意識、つまり私たちの正常な、目ざめているときの意識というものは、意識の一特殊型にすぎないのであって、この意識のまわりをぐるっととりまき、きわめて薄い膜でそれと隔てられて、それとは全く違った潜在的ないろいろの形態の意識がある、という結論である。私たちはこのような形態の意識が存在することに気づかずに生涯を送ることもあろう。しかし必要な刺激を与えると、一瞬にしてそういう意識の形態の意識が全く完全な姿で現われてくる。それは恐らくどこかにその適用と適応との場をもつ明確な型の心的状態なのである。この普通とは別の形の意識を全く無視するような宇宙全体の説明は、終局的なものであることはできない(ジェームズ, W. 舛田啓三郎(訳)(1961).『宗教的経験の諸相(ウィリアム・ジェイムズ著作集3)』日本教文社, 190.

(原文は「It is that our normal waking consciousness, rational consciousness as we call it, is but one special type of consciousness, whilst all about it, parted from it by the filmiest of screens, there lie potential forms of consciousness entirely different. We may go through life without suspecting their existence; but apply the requisite stimulus, and at a touch they there in all their completeness, definite these of mentality which probably somewhere have their field of application and adaptation. No account of the universe in its totality can be final which leaves these other forms of consciousness quite disregarded.」
James, W. (1988). Writings 1902-1910: The Varieties of Religious Experience / Pragmatism / A Pluralistic Universe / The Meaning of Truth / Some Problems of Philosophy / Essays. Library of America, 349.)

*10:

*11:[United Nations Office on Drugs and Crime. 2018

*12:Brazil Suicide Rate 2000-2020 | MacroTrends

*13:Suicides in Japan Drop Below 20,000 in 2019 | Nippon.com

*14:[United Nations Office on Drugs and Crime. 2018

*15:Fernanda Palhano-Fontes, Dayanna Barreto, Heloisa Onias, Katia C. Andrade, Morgana M. Novaes, Jessica A. Pessoa, Sergio A. Mota-Rolim, Flávia L. Osório, Rafael Sanches, Rafael G. dos Santos, Luís Fernando Tófoli, Gabriela de Oliveira Silveira, Mauricio Yonamine, Jordi Riba, Francisco R. Santos, Antonio A. Silva-Junior, João C. Alchieri, Nicole L. Galvão-Coelho, Bruno Lobão-Soares, Jaime E. C. Hallak, Emerson Arcoverde, João P. Maia-de-Oliveira, and Dráulio B. Araújo (2019). Rapid antidepressant effects of the psychedelic ayahuasca in treatment-resistant depression: a randomized placebo-controlled trial Psychological Medicine, 49, 655–663.

*16:Personality, Psychopathology, Life Attitudes and Neuropsychological Performance among Ritual Users of Ayahuasca: A Longitudinal Study

*17:"Et secundas res splendidiores facit amicitia et adversas partiens communicansque leviores. キケロ友情論